
公式動画「Walking the Plains」に日本語字幕版に最新作が登場。
今回のテーマは……
ティルト
です!
この「ティルト」というのは、ポーカーの用語で「プレイヤーの心理が動揺した状態」をいいます。カードをぐしゃっとしたり台パンしたり、つまり「キレそー」な状態のことです。誰にでもそんな経験のひとつやふたつ、ありますよね。
というわけで今回はその動画の紹介なのですが、そのうえでみなさんにお伝えしたいおもしろい話があるので先に結論を書きます。
ティルトの状態にならないために、冷静になろうとすることはいいことです。でも、感情を排斥しようとしてはいけません。感情は、実は、思考力の源にもなるからです。
どういうことでしょうか?
『生存する脳』の主張はとても単純だ。外科手術をして誰かの脳の一部(中略)を切除したところ、情緒を感じる能力が失われたが、それ以外には一切なんにも(中略)変わらなかったとする。(中略)さて、感情や情緒から解放された、純粋に合理的な人間ができあがったわけだ。
さあ観察してみよう。ダマシオ(※『生存する脳』の著者です)の報告によると、情緒が一切ない人間は、もっと単純なことさえ決められなかった。朝はベッドから起きてこられず、ああでもないこうでもないと悩んで一日を無駄に過ごす。
『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』著者:ナシーム・ニコラス・タレブ』(p248)
感情のない人間が合理的な決定を下せるようになるのでは……という予想に反して、人は情緒なくして意思決定ができないという結果が出たわけですから、これは驚きですよね。
そして羽生喜治は、インタビューでこんなことを答えています。
熱くなりすぎるとか、冷静を失うというのは、良くない時もあるんですけど、感情があるからこそ、いろいろな発想であるとかアイディアとか、集中力とか瞬発力を生むということもあるので、一概にサイボーグのように感情を排除してやるのがいいとは思わないのです。感情をうまく使うというか、一つの起爆剤のようにする。それが大きな集中力やモチベーションを生むことは、良くあることなんです。
『百年インタビュー 羽生善治』(NHK)
極限の集中力が求められる場面ではふつう、感情を鎮めよう鎮めようとしますよね?
でもそうじゃなくて、むしろそれを燃料に集中力を高めるのだ、ということを羽生名人は言っています。感情的になることは悪だと思っていたこれまでの考えがくつがえるような発想です。
でも考えてみると、ときにティルトするような強い感情を持ったプレーヤーがプロとして活躍しているのを私たちはよく知っていますよね(誰とはいいません!)。もしかすると、そんなキレそうな感情にこそ、勝負の秘密があるのかもしれません。
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ばずまじ!
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以下は動画の内容。






テーマと関係ないけど、世界最高のMTG系コスプレーヤーChristine Sprankleさんが登場したので記念にぱちり。

市川プロがTOP8でノリノリだったのはこちらも。

くそ! チャピンは本当に絵になる男だな! 大ファンです。
動画はちょっと長めの18分。
お時間ある方はこちらからどうぞ。
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